前の晩、わたしたちの学校に、見たこともない銀色の光が降り注いだらしい。
明くる朝、一番に教室へ入ったら、机が大変なことになっていた。木の板も鉄の棒もすっかり消えて、枕になっていたのだ。机の中身も消えてしまったようだ。みんな目を丸くした。ふざけた男子が投げ合いを始めそうになったのを女子が慌てて止めた。そんなことしたら、どれが誰のか分からなくなる。
仕方なくその日は枕で授業を受けた。学校にある全部の教室の机が枕になっていたのだ。取り替えようがない。
枕の上に座る人も、枕を抱く人もいたが、とにかくすごく収まりが悪かった。いつもは居眠りする人たちも慣れない枕と硬い床では落ち着かず、きちんと起きて授業を受けている。どうせ寝ている格好だからバレないはずなのに、誰も寝ようとしないのだ。
「なんかさぁ、制服のままってのがねー」
隣りに寝そべる茶色い髪の真希ちゃんは、休み時間にそう言った。一瞬納得したが、よくよく考えれば机の時だってみんな制服で寝てたのに。それと何が違うんだろう。くすっと笑みがこぼれた。
(おわり)
2005年07月03日
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>「なんかさぁ、制服のままってのがねー」
にかなり受けました。
学生時代の修学旅行の夜を思い出したりもしました。
P.S. ミュージック・バトンはスルーでかまいませんよ(^^)
それよか、こういう面白い超短篇頼みます☆★
あはは、楽しんでいただけて良かったです。こういうワンアイディア・ワンスパイスものはもっといろいろ書いてみたいですね。これからもぼちぼち頑張ります。
>ミュージック・バトン
あ、一応書きましたし、5人の方に回しましたよー(ちょっと前ですが)。こちらですので、興味があったらぜひ。
http://sleepdog.seesaa.net/article/4696524.html